添乗日記
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飛鳥Ⅱトライアルクルーズ乗船記①
いよいよ11月2日(月)から再開される飛鳥Ⅱ
クルーズ。
今回は通常運航前に関係者のみ参加し,10月19日
~10月21日に行われたトライアルクルーズに参加
してきましたので、新型コロナウイルス感染症対策・
改装された新施設・改装と同時に行われた新システム
のご紹介をしていきます。
まずは、皆さんが心配されている「新型コロナウイル
ス感染症対策から!
2020年2月にクルーズ船にて新型コロナウイルス
のクラスターが発生し、700名以上の方が船内で
感染する事態となりました。
まだ日本国内でコロナウイルスの感染が拡がっていな
い時期でしたので、新型コロナウイルス感染の象徴の
ようにクルーズがとらえられ、外国船だけでなく、
日本船も長期間の運休を余儀なくされました。
そしてクルーズにおける感染症対策ガイドラインも
発表され、日本船各社がガイドラインに基づき....
というより、より厳しい対策を行い、再開されます
ので、ご紹介させて頂きます。
飛鳥Ⅱをはじめ日本船3社ではより安心してクルーズ
にご参加頂けるように乗船前のPCR検査を実施する事
になりました。
乗船の1週間前に検査業者より直接PCR検査キットが
送られてきます。
![](https://ftsc.jp/wp-content/uploads/2020/10/A1E64A46-8182-4658-9D8A-69BF7DA54F8B-1024x768.jpeg)
![](https://ftsc.jp/wp-content/uploads/2020/10/80CA790B-C610-42BC-AA20-874F33E99B38-1024x768.jpeg)
検査方法は検査キットに唾液を入れて、検体を郵便で
送るだけ!
そして専用のWebサイトに必要事項を入力し、登録!
非常に簡単です。ただ、唾液は思った以上に採取する
必要があります。
ポストに投函してから3日後に検体が届いたと連絡が
あり、その日のうちに検査結果の連絡がありました。
検査結果は.....無事「低リスク」
![](https://ftsc.jp/wp-content/uploads/2020/10/89B14459-9DBF-4912-80B7-3289A26FBEB7-619x1024.jpeg)
検査結果は「低リスク」以外に「高リスク」・
「再検査」があり、乗船して頂けるには
「低リスク」と判定される必要があります。
それ以外には乗船前に健康チェックリストの項目に
該当せず当日も37.5℃以上の発熱がなければ
無事乗船となります。
乗船してからも様々な対策がされています。
-
サーマルカメラ -
消毒液
乗船時はもちろん各施設に入る際にはサーマル
カメラによる体温測定と、部屋のカードキーで
ある乗船証をタッチする必要があります。
乗船証をタッチすることで入場した事が登録され、
仮に同じ時間に感染者がいた場合の目安となります。
また、消毒液は船内のいたるところに配置されて
います。
-
リドカフェ① -
リドカフェ② -
リドカフェ③
レストランではテーブル毎にアクリルパーテー
ションで仕切られ基本的に同室の方以外の人と
は別々のテーブルとなります。
テーブルに着くとウエイターが部屋番号の
確認をします。
また、メニューはテーブルの上に置かれたQR
コードを自分のスマートフォンで読み取る方式
となっております。
もちろんスマートフォンをお持ちでない方や
使い方が分からない方の為に紙のメニューも
あります。
![](https://ftsc.jp/wp-content/uploads/2020/10/7103CE62-0D41-4BF0-AC24-23D61D553E65-1024x768.jpeg)
その他の対策としては大浴場やショップ・
スモーキングエリアは人数を制限しての
利用となります。
部屋の掃除は朝の1回となり、清掃中は部屋から
出る必要があります。
使用したマスクやティッシュは専用の袋に入れて
ゴミ箱に捨てます。
ショーを見るギャラクシーラウンジも席の間隔を
空けて座ります。
正直な感想としては「ここまでしなくても」という
事もありましたがより安心・安全な環境の為には
暫くはしょうがないかなと思います。
郵船クルーズの方も現時点が一番厳しい基準で対策を
しているが今後状況を見て緩和できるようであれば
緩和したいとおっしゃっていました。
今回は150名ほどの乗船でしたので、船内はガラ
ガラでしたので全く不安になる事もなく、久しぶり
のクルーズを楽しめました。
今回のクルーズに参加して一番感心させられたのは
感染症対策を全てのクルーが理解して実行している
事でした。あれだけ沢山の乗組員がいて、全員が
完璧に行う事は相当大変だったと思います。
郵船クルーズの方は「まだまだ不十分です」と
おしゃっていましたが、再開に向けて安心・安全
なクルーズを準備された方々には頭が下がります。
さすが「飛鳥クオリティ」ですね。
次回は新しくなった船内をご紹介させて頂きます。